学研全訳古語辞典 |
きり 【桐】
①
木の名。夏に濃紫色の花が咲く。琴や家具などの材料となる。
②
琴の別名。▽桐を材料にすることから。
③
紋どころの一つ。桐の葉と花を図案化したもの。
きり 【切り】
①
区切り。期限。
②
能楽用語。一曲の終末場面。キリ。
③
歌舞伎(かぶき)・浄瑠璃(じようるり)で、その作品の最後の幕・段・場。また、その日最後の狂言。
-きり 【切り】
①
…切れ。「きれ」とも。▽切ったものを数える。
②
…だけ。…限り。「ぎり」とも。▽物事の限度や終わりを表す。「これきり」
きり 【霧】
(地表近くに立ちこめて煙のように見える)霧・霞(かすみ)。霧。主に、秋に見られるものにいう。[季語] 秋。⇒霞(かすみ)
参考
上代には季節に関係なく用いたが、中古以降は、春に見られるものを「霞(かすみ)」、秋に見られるものを「霧」というようになった。一般に、かすみはたなびく、きりはたつという。
きりのページへのリンク |