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こしの意味

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学研全訳古語辞典

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こし 【腰】

名詞

(体の)腰。


衣服、特に袴(はかま)・裳(も)などの腰に当たる部分。また、その辺りに結ぶ紐(ひも)。


山裾(やますそ)。


出典平家物語 五・富士川


「富士のこしより搦手(からめで)にや回り候ふらん」


[訳] 富士の山裾から背面にまわっているでしょうか。


和歌の第三句の五文字。腰の句。◇五七五七七の短歌を人体に見立てて、その中央部に当たるところから。第一句を頭、第二句を胸、第四・五句を尾という。



-こし 【腰】

接尾語

刀・太刀など腰に帯びるものを数える。また、矢を盛った箙(えびら)や袴(はかま)などを数える。



分類地名


北陸道(若狭(わかさ)・佐渡(さど)を除く)の古名。今の福井県・石川県・富山県・新潟県。大化改新の後、越前・越中・越後に分かれ、さらにその後に能登(のと)・加賀に分かれた。越の国。越の道。越路(こしじ)。



こし 【輿】

名詞

乗り物の一種。二本の轅(ながえ)の上に屋形を置き、その内部に人を乗せて運ぶもの。肩に担いで運ぶ肩輿(けんよ)と、手で腰の辺りに持ち上げて運ぶ手輿(たごし)とがある。乗る人の身分によって鳳輦(ほうれん)・葱花輦(そうかれん)・網代輿(あじろごし)・板輿(いたごし)・四方輿(しほうごし)など種々の形式がある。



こ・し 【濃し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


(色が)濃い。


出典枕草子 木の花は


「木の花は、こきも薄きも紅梅」


[訳] 木に咲く花は、(色の)濃いのも薄いのも紅梅(がよい)。


紫色または紅色が濃い。


出典大和物語 一七三


「薄色の衣(きぬ)、こき衣上に着て、丈だちいとよきほどなる人の」


[訳] 薄い紅色の衣に濃い紅色の衣を上に着て、背丈もちょうどよいくらいの人が。


濃厚だ。濃い。


出典宇治拾遺 三・一八


「沈(ぢん)・丁子(ちやうじ)をこく煎(せん)じて入れたり」


[訳] 沈香(じんこう)や丁子の実を濃く煮出して入れてある。








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