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こその意味

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学研全訳古語辞典

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こそ

係助詞

《接続》体言、活用語の連用形・連体形、副詞・助詞などに付く。上代では已然形にも付く。


〔上に付く語を強く指示し、文意を強調する〕ほかの事・物・人ではなく、その事・物・人。


出典徒然草 二二


「今様(いまやう)は無下(むげ)にいやしくこそなりゆくめれ」


[訳] 今風のやり方は、何とも言いようのないほど下品になってゆくようだ。


出典伊勢物語 二三


「この女をこそ得め」


[訳] (ほかの女性ではなく)この女性を(妻として)手に入れよう。


出典枕草子 この草子


「枕(まくら)にこそははべらめ」


[訳] (お書き遊ばすなら何を書くよりも)「枕(=備忘録)」をお書きになるのがよろしゅうございましょう。


〔「こそ…已然形」の句の形で、強調逆接確定条件〕…は…だけれど。…こそ…けれども。


出典徒然草 一


「品、顔(かたち)こそ生まれつきたらめ、心はなどか、賢きより賢きにも移さば移らざらん」


[訳] 家柄や容貌(ようぼう)は生まれつき(でどうにもならないもの)であろうけれども、精神は、賢いのをよりいっそう賢くさせようとするならば、どうして賢くならないことがあろうか。


出典土佐日記 二・一六


「中垣こそあれ、一つ家のやうなれば」


[訳] へだての垣こそあるけれども、一つ屋敷みたいなものだから。


参考

⇒ばこそ・もこそ・あらばこそ


語法

(1)係り結び(結びは已然形)ただし、上代では形容詞・形容詞型活用の助動詞が「こそ」の結びになる場合は、連体形で結んだ。(2)結びの省略 「こそ」を受けて結びとなるはずの文末の語句が省略されて、「こそ」で言い切った形になることもある。たとえば「この殿の御心かばかりにこそ」(『徒然草』)〈この殿のお心はその程度でいらっしゃったのだ。〉の「かばかりにこそ」の「に」は断定の助動詞「なり」の連用形で、下に「おはしけれ」(「けれ」が結びで已然形)が省略されている。(3)結びの消滅 「こそ」が文中にあっても、それを受ける結びの語が接続助詞に続くなどして文が終止しない場合は、係り結びは成立しない。たとえば「たとひ耳鼻こそ切れ失(う)すとも」(『徒然草』)〈たとえ耳や鼻なんかがちぎれてなくなったとしても。〉で、文が「こそ」を受ける文節で終止するなら「失すれ」と已然形になるはずであるが、「とも」という接続助詞に連なるため終止形「失す」になり、結びは消滅する。



こそ

終助詞

《接続》動詞の連用形に付く。〔他に対する願望〕…てほしい。…てくれ。


出典万葉集 八四五


「うぐひすの待ちかてにせし梅が花散らずありこそ思ふ子がため」


[訳] うぐいすが(咲くのを)待ちかねていた梅の花よ、散らずにいてくれ。いとしいあの子のために。◆上代語。助動詞「こす」の命令形とする説もある。



-こそ

接尾語

…よ。…さん。▽人を表す語に付いて、呼びかける相手を指示する。


出典源氏物語 夕顔


「北殿(きたどの)こそ、聞き給(たま)ふや」


[訳] 北のお隣さん、お聞きになっていますか。









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