学研全訳古語辞典 |
ごと 【如】
①
…のように。…のよう。▽連用形「ごとく」と同じ用法。
出典伊勢物語 八五
「雪、こぼすがごと降りて」
[訳] 雪が(器から水を)あふれさせるように盛んに降って。
②
…のようだ。▽終止形「ごとし」と同じ用法。
出典万葉集 三三五八
「恋ふらくは富士の高嶺(たかね)の鳴沢(なるさは)のごと」
[訳] 恋いこがれていることは、富士の山の鳴沢の(岩の音の)ようだ。
参考
(1)活用語の連体形や、助詞「の」「が」に付く。(2)上代から中古末ごろまで和文系の文章に用いられた。⇒ごとし
-ごと 【毎】
〔名詞や動詞の連体形などに付いて〕…それぞれ。…するたび。「人ごと」「見るごとに」
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