学研全訳古語辞典 |
さ-だに
分類連語
①
〔下に希望の表現を伴って〕せめてそのようにだけでも。
出典堤中納言 はいずみ
「親、『さだにあらせ給(たま)へ』と」
[訳] 親は「せめてそのようにだけでも(=男の家に娘を連れていくだけでも)させてください」と。
②
〔下に仮定の表現を伴って〕万一そのようにでも。
出典大鏡 師尹
「いとよかるべき事なれど、さだにあらば、いとどわが思ふことえせじ」
[訳] (結婚は)とてもよいにちがいないことだが、万一そのようにでもなれば、ますますわたしが思うことは、できないだろう。
なりたち
副詞「さ」+副助詞「だに」
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