古語:

なほの意味

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なほ 【猶・尚】

副詞

依然として。相変わらず。やはり。


出典土佐日記 二・四


「なほ、同じ所に日を経(ふ)ることを嘆きて」


[訳] 依然として、同じ所に(とどまって)日を送ることを嘆いて。


何といっても(やはり)。それでもやはり。


出典枕草子 草の花は


「されど、なほ夕顔といふ名ばかりはをかし」


[訳] しかし、何といってもやはり夕顔という名前だけは興味深い。


さらにいっそう。ますます。


出典土佐日記 二・一六


「かかるうちに、なほ悲しきにたへずして」


[訳] こうした(騒ぎの)中で、さらにいっそう悲しさにこらえきれないで。


ふたたび。やはりまた。


出典方丈記 


「同じき年の冬、なほこの京に帰り給(たま)ひにき」


[訳] (天皇は)同年の冬にふたたび平安京にお帰りになった。



なほ 【直】

名詞

まっすぐであること。偽りのないこと。



なほ 【直】

副詞

そのまま。何もしないで。


出典土佐日記 一・四


「かうやうに物持(も)て来る人に、なほしもえあらで」


[訳] このように贈り物を持って来る人に、(お返しもしないで)そのままにしてはおけないので。


何ということもなく。平凡に。


出典伊勢物語 三九


「天(あめ)の下の色好みの歌にてはなほぞありける」


[訳] 天下(に評判)の色事好きの人の歌としては平凡であったよ。








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