までも

学研全訳古語辞典

まで－も

分類 連語

① …までも。▽「まで」が表す限度の意を「も」で強める。

出典 徒然草 一三五

「尋ね申すまでもなし」

[訳] お尋ね申し上げるまでもない。

② 〔打消の助動詞に付いた「ぬまでも」の形で〕…（ない）としても（せめて）…。

出典 新古今集 春下

「来（こ）ぬまでも花ゆゑ人の待たれつる」

[訳] （だれも）来ないとしても、桜の花が咲いていたので人を待つ気になっていた。

なりたち 副助詞「まで」＋係助詞「も」