古語:

むずの意味

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学研全訳古語辞典

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むず

助動詞サ変型

《接続》活用語の未然形に付く。


〔推量〕…だろう。


出典竹取物語 かぐや姫の昇天


「かのもとの国より、迎へに人々まうで来(こ)むず」


[訳] あのもとの国(=月の世界)から、迎えに人々がやってまいるだろう。


〔意志〕…(し)よう。…(する)つもりだ。


出典竹取物語 竜の頸の玉


「いづちもいづちも足の向きたらむ方(かた)へ往(い)なむず」


[訳] どこへなりとも、足の向いている方向へ行ってしまおう。


〔仮定・婉曲(えんきよく)〕…としたら、その…。…ような。▽主として連体形の用法。


出典竹取物語 かぐや姫の昇天


「さる所へまからむずるも、いみじくも侍(はべ)らず」


[訳] そのような所(=月の世界)へまいりますようなことも(今の私には)うれしくもございません。


〔適当・当然〕…するのがよい。…すべきである。


出典落窪物語 一


「この御格子(みかうし)は参らでやあらむずる」


[訳] この御格子はお上げしないのがよいでしょうか。◆中世以降は「んず」と表記する。


語の歴史

推量の助動詞「む」+格助詞「と」+サ変動詞「す」からなる「むとす」の変化した語。上代には「むとす」であり、「むず」となるのは中古。中世前期に盛んに用いられた。また、中古では俗語的な悪い言葉とされていた。








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