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やうなりの意味

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学研全訳古語辞典

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やう-なり

助動詞ナリ活用型

《接続》活用語の連体形や、「名詞+の」「名詞+が」などに付く。


〔比況〕まるで…である。…みたいである。…のようだ。▽比喩(ひゆ)を表す。


出典源氏物語 若紫


「髪は、扇(あふぎ)をひろげたるやうに、ゆらゆらとして」


[訳] (少女)の髪は、扇を広げたように、ゆらゆらとして。


〔例示〕(たとえば)…のようだ。…のようだ。


出典枕草子 鳥は


「雀(すずめ)などのやうに常にある鳥ならば」


[訳] (うぐいすが)たとえばすずめなどのように、いつもいる鳥ならば。


〔状態〕…の状態にある。…のようすである。


出典源氏物語 桐壺


「おのづから御心うつろひて、こよなく思(おぼ)し慰むるやうなるも」


[訳] 自然に(帝(みかど)の)お心は(藤壺(ふじつぼ)へ)移って、この上もなくお気持ちが慰められるようすであるのも。


〔願望・意図〕…ように。▽「…やうに」の形で用いて。


出典徒然草 一四二


「世の人の飢ゑず、寒からぬやうに、世をば行はまほしきなり」


[訳] 世の中の人が飢えることなく、寒い思いをしないように、世を治めてほしいものである。


〔不確かな断定・婉曲(えんきよく)〕…ようだ。


出典徒然草 六八


「筑紫(つくし)に、なにがしの押領使(あふりやうし)などいふやうなる者のありけるが」


[訳] 筑紫の国に、だれそれという押領使などというような者がいたが。


語法

(1)中古には、同じ比況の助動詞でも、漢文訓読調の文には「ごとし」が用いられ、「やうなり」は和文系の文章に用いられた。(2)名詞「やう」の意味が残っているような場合には、名詞「やう」+助動詞「なり」として扱うこともできる。


参考

名詞「やう(様)」に断定の助動詞「なり」が付いて一語化したもの。









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