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わりなしの意味

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わり-な・し

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


むやみやたらだ。道理に合わない。分別がない。無理やりだ。


出典源氏物語 桐壺


「わりなくまつはさせ給(たま)ふあまりに」


[訳] (帝(みかど)が桐壺更衣(きりつぼのこうい)を)むやみやたらに(おそばに)お付き添わせになるあまりに。


何とも耐え難い。たまらなくつらい。言いようがない。苦しい。


出典枕草子 節分違へなどして


「節分違(せちぶんたが)へなどして夜深く帰る、寒きこと、いとわりなく」


[訳] 節分の日の方違えなどして夜更けに帰るとき、寒いことは、まったく何とも耐え難く。


仕方がない。どうしようもない。


出典奥の細道 草加


「あるはさりがたき餞(はなむけ)などしたるは、さすがにうち捨てがたくて、路次(ろし)の煩ひとなれるこそわりなけれ」


[訳] あるいは辞退しにくい餞別(せんべつ)などをくれたのは、そうは言っても捨ててしまうことはできなくて、道中の苦労の種となったが仕方がない。


ひどい。甚だしい。この上ない。


出典枕草子 清涼殿の丑寅のすみの


「ひがおぼえをもし、忘れたるところもあらば、いみじかるべきことと、わりなうおぼし乱れぬべし」


[訳] (『古今和歌集』の和歌について)記憶違いをしていたり、忘れてしまった部分があるならば、大変なことだと、きっとひどく心配なさったにちがいない。◇「わりなう」はウ音便。


この上なくすぐれている。何ともすばらしい。


出典平家物語 一〇・千手前


「優にわりなき人にておはしけり」


[訳] 優雅でこの上なくすぐれている人でいらっしゃった。◇の甚だしさがよい意味に使われるようになって生じた。


参考

「わりなし」に近い意味の言葉に「あやなし」がある。「わりなし」が自分の心の中で筋が通らないさまを表すのに対して、「あやなし」は対象の状態について筋が通らないさまを表す。









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