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別当の意味

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べ-たう 【別当】

名詞

「べったう」に同じ。◆「べったう」の促音「っ」が表記されない形。



べっ-たう 【別当】

名詞

朝廷の特殊な役所である、検非違使庁(けびいしちよう)・蔵人所(くろうどどころ)・絵所・作物所(つくもどころ)などの長官。


出典栄花物語 月の宴


「絵所(えどころの)べったう蔵人少将(くらうどのせうしやう)済時(なりとき)」


特に、検非違使庁の長官。


出典今昔物語集 一三・一〇


「その後(のち)、べったう大きに驚き恐れて」


[訳] その(目が覚めた)あと、検非違使庁の長官はひどく驚き恐れて。


院・親王家・摂関家・大臣家などで、政所(まんどころ)の長官。


出典落窪物語 三


「政所のべったうなる衛門(ゑもん)の佐(すけ)」


[訳] 政所の別当である衛門の佐。


鎌倉幕府で、政所・侍所(さむらいどころ)・公文所(くもんじよ)などの長官。


東大寺・興福寺・法隆寺などの大寺で、寺務を総括する最高責任者。


出典今昔物語集 一一・二九


「べったうになりて、この寺を政(まつりご)づ程に」


[訳] 別当になって、この寺の寺務をとりしきっていたが。


宇佐・鶴岡(つるがおか)・祇園(ぎおん)・石清水(いわしみず)などの神宮寺(じんぐうじ)(=神社に付属して置かれた寺)で、事務をつかさどる者。


出典大鏡 時平


「おほやけよりべったう・所司(しよし)などなさせ給(たま)ひて」


[訳] 朝廷から別当や所司などをご任命になりまして。


荘園の事務をつかさどる役。


出典平家物語 早馬


「小山田(をやまだ)べったう有重(ありしげ)」


院の廏(うまや)の長官。転じて、馬丁(ばてい)。


出典源平盛衰記 四五


「院の御廏のべったうになりて」


[訳] 院の御廏の別当になって。◆もと、本官のある者が別の職を兼務する意。「べたう」とも。



べっとう 【別当】

⇒べったう








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