古語:

回向の意味

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えこう 【回向】

⇒ゑかう



ゑ-かう 【回向・廻向】

名詞※「す」が付いて自動詞(サ行変格活用)になる

自分が行った善行功徳(くどく)を他人にめぐらし、ともに浄土に往生するように願うこと。


出典源氏物語 若菜下


「避(さ)りがたき御ゑかうのうちには、まづこそはとあはれになむ」


[訳] 必ずしなければならない(日々の)御回向の中には、第一に(私のことを)念じてくださるだろうと思うとしみじみと感じいり(ます)。


供養。読経をしたり、念仏を唱えたりして死者の冥福(めいふく)を祈ること。


出典平家物語 一〇・三日平氏


「いつしか経よみ念仏して、『過去精霊(しやうりやう)一仏浄土へ』とゑかうしけるこそあはれなれ」


[訳] 早くも経を読み念仏を唱えて、「死んだ人々の霊魂が西方浄土へ(生まれ変わるように)」と冥福を祈ったのは哀れである。


法事などの終わりに唱える回向文(えこうもん)(=法要の功徳を一切の人々に回(めぐ)らすために唱える経文)。また、それを唱えること。


出典源氏物語 総角


「ゑかうの末つ方(かた)の心ばへ、いとあはれなり」


[訳] 回向文の終わりの言葉の意味は、感慨深く感じる。◆仏教語。








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