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奴の意味

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学研全訳古語辞典

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つぶね 【奴】

名詞

召使い。しもべ。


仕えること。奉公。奉仕。


出典雨月物語 吉備津の釜


「朝夕のつぶねもことに実(まめ)やかに」


[訳] 朝夕の奉仕も特別に心がこもっていて。



や-つ-こ 【奴・臣】

[一]名詞

臣下。家来。召使い。


出典方丈記 


「伴ふべき人もなく、頼むべきやつこもなし」


[訳] 連れそう妻子もなく、頼りにする召使いもない。


やつ。▽相手をののしっていう語。


出典万葉集 一七八三


「中上(なかのぼ)り来(こ)ぬ麻呂(まろ)といふやつこ」


[訳] 中上り(=国司の、在任中の上京)もして途中で上京して来ない麻呂というやつ。


[二]代名詞

わたくしめ。▽自称の人称代名詞。謙そんしていう語。男女ともに用いる。


出典万葉集 四〇八二


「天(あま)ざかる(=枕詞(まくらことば))鄙(ひな)のやつこに」


[訳] 遠く離れた田舎のわたくしめに。


参考

「家(や)つ子(こ)」の意。「つ」は「の」の意の上代の格助詞。



しゃつ 【奴】

代名詞

あいつ。そいつ。▽他称の人称代名詞。他人をののしって言う語。



やっこ 【奴】

名詞

武家の下僕。中間(ちゆうげん)。主人の行列には、槍(やり)や挟み箱などを持って先頭に立つ。髪を撥鬢(ばちびん)(=両の鬢を三味線の撥先の形にそり込んだ髪型)に結い、鎌髭(かまひげ)をはやし、寒中でも袷(あわせ)一枚という独特の風俗をした。


(江戸時代初期の)侠客(きようかく)。男伊達(おとこだて)。旗本奴と町奴とがあって、ともに徒党を組み派手な風俗をして、侠気を売り物にした。◆「やつこ」の促音便。近世語。



-め 【奴】

接尾語

人を卑しめののしる意を表す。「法師め」。


自分や自分の身内などを卑下する意を表す。「私め」



やつ 【奴】

[一]名詞

人や動物を軽べつしていう語。


出典竹取物語 竜の頸の玉


「かぐや姫てふ大盗人のやつが」


[訳] かぐや姫という大悪党のやつが。


「こと」「わけ」「もの」などの意。◇くだけた物言いの中で形式名詞として用いる。


出典浮世風呂 滑稽


「どうも銭金(ぜにかね)といふやつはたまりませぬ」


[訳] どうも銭金というものはたまりません。◇近世語。


[二]代名詞

あいつ。こやつ。▽他称の人称代名詞。第三者を軽べつ、または、軽い親しみをこめていう語。


出典平家物語 四・競


「親しいやつめに盗まれて候ふ」


[訳] 親しいあいつに盗まれました。


参考

[一]は「やつこ」の変化した語。









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