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思さるの意味

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おぼさ-・る 【思さる】

分類連語


〔「る」が自発の意の場合〕自然お思いにならずにはいられない。


出典源氏物語 桐壺


「せむかたなく悲しうおぼさるるに」


[訳] (帝(みかど)は)どうしようもなく悲しくお思いにならずにはいられないので。


〔「る」が可能の意の場合〕お思いになることができる。


出典源氏物語 夕顔


「かばかりのすさびにても過ぎぬべきことを、さらにて過ぐしてむとおぼされず」


[訳] (夕顔とのことは)それだけの気まぐれとしても終えてしまえることを、とてもそのままですませてしまおうと(源氏は)お思いになることができない。


〔「る」が尊敬の意の場合〕お思いになる。思っていらっしゃる。


出典更級日記 竹芝寺


「いみじうゆかしくおぼされければ」


[訳] (帝(みかど)の姫君は)たいそう知りたくお思いになったので。


参考

中古では大半がの用法。は、下に打消の表現がくる。は中古末期からの用法で、敬意が薄れてふつうの敬語表現として、中世以降に多く用いられた。


なりたち

四段動詞「おぼす」の未然形+自発・可能・尊敬の助動詞「る」








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