学研全訳古語辞典 |
わななき-い・づ 【戦慄き出づ】
活用{で/で/づ/づる/づれ/でよ}
①
震えながら出てくる。
出典枕草子 職の御曹司におはします頃、西の廂にて
「侍(さぶらひ)の長(をさ)なる者、…わななきいでたり」
[訳] 従者の頭である者が、…(寒さで)震えながら出てきた。
②
震えるような声や楽器の音がする。
出典更級日記 春秋のさだめ
「雪の降り積もり光り合ひたるに、篳篥(ひちりき)のわななきいでたるは」
[訳] 雪が降り積もり(月光に)照り映えているところに、篳篥の震えるような音がしているのは。
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