学研全訳古語辞典 |
すぢ・る 【捩る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
身をくねらせる。よじる。
出典徒然草 一七五
「目もあてられずすぢりたるを」
[訳] 見るに耐えないほど身をよじらせて(踊って)いるのを。
もぢ・る 【捩る・綟る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
ねじる。よじる。
出典宇治拾遺 一・三
「すぢりもぢり、えい声を出(い)だして」
[訳] 身をくねらせよじって、「えい」とかけ声を出して。
ち-ぎ・る 【千切る・捩る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
(手で)細かくきりとる。
②
無理にもぎとる。ねじ切る。
出典徒然草 五三
「頸(くび)もちぎるばかり引きたるに」
[訳] 首ももぎとるくらいに引いたところ。
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
ねじれて切れる。切れて分かれる。
出典鉢木 謡曲
「ちぎれたりともこの具足」
[訳] ねじれて切れているといってもこの鎧(よろい)。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
〔動詞の連用形に付いて〕(ちぎれるほど)盛んに…する。
出典宇治拾遺 三・四
「念珠(ねんず)を揉(も)みちぎる」
[訳] 数珠(じゆず)を盛んに力を入れてもむ。
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