学研全訳古語辞典 |
いさよ・ふ 【猶予ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
ためらう。たゆたう。
出典万葉集 二六四
「もののふの八十(やそ)宇治川の網代木(あじろき)にいさよふ波の行く方知らずも」
[訳] ⇒もののふのやそうぢがはの…。◆鎌倉時代ごろから「いざよふ」。
たゆた・ふ 【揺蕩ふ・猶予ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
定まる所なく揺れ動く。
出典万葉集 一〇八九
「海原(うなはら)のたゆたふ波に立てる白雲」
[訳] 海原の揺れ動く波にわき立っている白雲。
②
ためらう。
出典万葉集 五四二
「今は逢(あ)はじとたゆたひぬらし」
[訳] 今はもう会うまいとためらっているらしい。
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