古語:

生憎なりの意味

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あや-にく・なり 【生憎なり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


都合が悪い。おりが悪い。


出典源氏物語 浮舟


「あやにくに殿の御使ひのあらむ時」


[訳] 都合悪く、殿のお使いの者がきたような時は。


厳しい。意地が悪い。


出典大鏡 時平


「帝(みかど)の御おきて、きはめてあやにくにおはしませば」


[訳] 帝(みかど)のご処置は、この上なく厳しくいらっしゃるので。


はなはだしい。とても大きい。


出典源氏物語 桐壺


「かれは人の許し聞こえざりしに、御志あやにくなりしぞかし」


[訳] あの人(=桐壺更衣(きりつぼのこうい))は人々がお認め申し上げなかったのに、(帝(みかど)の)ご愛情は大変深かったのであったよ。


参考

予想・期待に反して好ましくないことが起こったときに広く用いる語である。現代語の「あいにく」のもとになった語だが、現代語の意味にはないに注意すること。








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