学研全訳古語辞典 |
たたなは・る 【畳なはる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
畳み重ねたような形になる。重なり合って連なる。
出典万葉集 三八
「登り立ち国見をせせばたたなはる青垣山(あをかきやま)」
[訳] (天皇が、高殿に)登り立って国見をなさると、重なり合って連なる青い垣根のような山々。
②
寄り合って重なる。
出典枕草子 七月ばかりいみじうあつければ
「外の方(かた)に髪のうちたたなはりて」
[訳] (衣服の)外の方に髪が寄り合い重なって。
参考
①の用例の「たたなはる」は、「青垣山」にかかる枕詞(まくらことば)とする説もある。
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