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空の意味

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学研全訳古語辞典

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うつろ 【空・虚・洞】

名詞

中がからなこと。中がからになった所。空洞。「うつほ」とも。


「うつろ舟(ぶね)」の略。丸太をくりぬいて作った舟。



そら 【空】

名詞

大空。空。天空。


出典源氏物語 桐壺


「月は入り方の、そら清う澄み渡れるに」


[訳] 月は西に沈もうとしているころで、大空は清らかに一面に澄んでいるうえに。


空模様。天気。


出典源氏物語 明石


「雨など降り、そら乱れたる夜は」


[訳] 雨などが降って、空模様が荒れている夜は。


途上。方向。場所。


出典竹取物語 蓬莱の玉の枝


「旅のそらに、助け給(たま)ふべき人もなき所に」


[訳] 旅の途上なので、救ってくださるような人もない所であるのに。


気持ち。心地。▽多く打消の語を伴い、不安・空虚な心の状態を表す。


出典源氏物語 明石


「明け暮れ安きそらなく嘆き給(たま)ふに」


[訳] 毎日安らかな気持ちもなくお嘆きになるうえに。


参考

地上の広々とした空間を表すのが原義。



うつほ 【空・洞】

名詞

中がからであること。からっぽ。


岩や木などにできた空洞。ほら穴。


から転じて、下に重ねる衣服を着ず、上着だけであること。



そら- 【空・虚】

接頭語

いつわりの。うその。▽事実として存在しない意を表す。「そら言(ごと)」「そら寝」。


かいのない。むだな。▽あてにならない意を表す。「そら頼め」。


ただなんとなく。▽確かな根拠のないままにそう感じられる意を表す。「そら恐ろし」



くう 【空】

名詞

天地間の一切のものは、因縁によって生じる仮のものであってそれ自体には絶対的な実体がないということ。▽大乗仏教の根本思想とされる。◆仏教語。








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