学研全訳古語辞典 |
たち-い・づ 【立ち出づ】
活用{で/で/づ/づる/づれ/でよ}
①
出て行く。立ち去る。
出典古今集 離別
「秋霧の共にたちいでて別れなば」
[訳] 秋の霧と共にあなたが立ち去って別れてしまえば。
②
出て来る。
出典源氏物語 若紫
「夕暮れのいたう霞(かす)みたるに紛れて、かの小柴垣(こしばがき)のもとにたちいで給(たま)ふ」
[訳] 夕暮れがたいそうかすんでいるのに紛れこんで、あの小柴垣のところに出て来なさる。
③
表面に現れ出る。
出典源氏物語 桐壺
「もとよりの憎さもたちいでて」
[訳] 前々からの憎しみも表に現れ出て。
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