古語:

艶なりの意味

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えん・なり 【艶なり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


しっとりと美しい。優美で風情がある。


出典源氏物語 野分


「霧のまよひは、いとえんにぞ見えける」


[訳] 霧に紛れた姿は、実にしっとりと美しく見えるのであった。


しゃれている。粋(いき)だ。


出典枕草子 三条の宮におはしますころ


「青き薄様(うすやう)をえんなる硯(すずり)の蓋(ふた)に敷きて」


[訳] 青色の薄い鳥の子紙をしゃれた硯箱の蓋に敷いて。


人の気をそそる。なまめかしい。


出典紫式部日記 寛弘五・七・中


「おほかたの空もえんなるにもてはやされて」


[訳] 一帯の空のようすも人の気をそそるような風情であるのに引き立てられて。


注意

現代語の「あでやか」の意味ではない。








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