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重しの意味

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学研全訳古語辞典

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おも-し 【重し・重石】

名詞

〔「世のおもし」の形で〕柱石。重鎮。人々を抑えしずめる威力。


出典源氏物語 賢木


「世のおもしと、ものし給(たま)へる大臣(おとど)の」


[訳] 天下の重鎮となっていらっしゃる大臣殿の。


物を押さえつけるために上に置くもの。



おも・し 【重し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


重い。目方が多い。


出典平家物語 九・木曾最期


「日ごろは何ともおぼえぬ鎧(よろひ)が、今日はおもうなったるぞや」


[訳] いつもはなんとも思われない鎧が、今日は重くなった(と思われる)ことだよ。◇「おもう」はウ音便。


落ち着いている。重々しい。


出典源氏物語 夕顔


「おほどきてもの深くおもき方はおくれて」


[訳] おっとりしていて、思慮深く重々しいという面は劣っていて。


(身分・価値などが)高い。貴重だ。重要だ。


出典方丈記 


「たまたま換ふる者は、金(こがね)を軽くし、粟(ぞく)をおもくす」


[訳] 時たま交換する者は、金の価値を低くし、粟(=穀物)の価値を高くする。


しっかりしている。


出典源氏物語 桐壺


「一の御子(みこ)は、右大臣の女御(にようご)の御腹にて、よせおもく、疑ひなきまうけの君と」


[訳] 第一皇子は、右大臣の娘である女御がお生みになった方で、後見がしっかりしていて、まちがいない皇位継承者であると。


(病気・罪などが)重い。甚だしい。ひどい。


出典竹取物語 かぐや姫の昇天


「おもき病をし給(たま)へば、え出(い)でおはしますまじ」


[訳] 重い病気にかかっていらっしゃるので、出ておいでになれないだろう。








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