学研全訳古語辞典 |
さぶらい 【侍】
⇒さぶらひ
さぶらひ 【侍】
①
お付きの者。従者。▽身分の高い人のそばに仕えて雑用をする者。
出典源氏物語 葵
「さぶらひの人々も、かしこにて待ち聞こえむとなるべし」
[訳] お付きの人々も、あちらでお待ち申し上げようというのであろう。
②
(皇族・貴族に仕える)警護の武士。滝口(たきぐち)(=宮中警護)・北面(ほくめん)(=上皇の御所警護)・帯刀(たちはき)(=東宮御所警護)。また、親王・摂関・大臣家の家司(けいし)・家人(けにん)にもいう。
③
(武家に仕える)武士。さむらい。
出典平家物語 一一・内侍所都入
「さぶらひども二十余人おくれたてまつらじと」
[訳] (家来の)武士ども二十人余りが主君に(死に)遅れ申し上げるまいと。
さむらひ 【侍】
「さぶらひ③」に同じ。◆「さぶらひ」の変化した語。
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