学研全訳古語辞典 |
あま-つ-そら 【天つ空】
①
天。空。
出典古今集 恋五
「ひさかたの(=枕詞(まくらことば))あまつそらにも住まなくに」
[訳] 空の上に住んでいるのでもないのに。
②
はるか遠い所。手の届かない世界。
出典古今集 恋一
「あまつそらなる人を恋ふとて」
[訳] ⇒ゆふぐれは…。
③
宮中。天皇。
出典古今集 雑体
「言の葉をあまつそらまで聞こえ上げ」
[訳] 言葉(=和歌)を宮中にまで申し上げ。
④
うわのそら。
出典万葉集 二八八七
「わが心あまつそらなり」
[訳] 私の心はうわのそらだ。
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