学研全訳古語辞典 |
と・ぶ 【飛ぶ】
活用{ば/び/ぶ/ぶ/べ/べ}
①
空を飛ぶ。
出典古今集 秋上
「とぶ雁(かり)の数さへ見ゆる」
[訳] ⇒しらくもに…。
②
空中に舞い上がる。
出典万葉集 五四三
「黄葉(もみちは)の散りとぶ見つつ」
[訳] もみじが散って舞い上がるのをみながら。
③
跳躍する。はねる。
出典平家物語 一一・能登殿最期
「やがてつづいてもとび給(たま)はず」
[訳] (能登(のと)殿は)すぐに続いて(船に)飛び乗りなさらない。
④
走る。かける。
出典枕草子 ねたきもの
「簾(す)のもとに止まりて見たる心地こそ、とびも出(い)でぬべき心地すれ」
[訳] すだれのところに立ち止まって見ている気持ちというのは、走り出ていきたい気がする。
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