学研全訳古語辞典 |
けう-が・る 【希有がる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
珍しいことだと思う。不思議に思う。
出典古本説話集 四七
「そこより水湧(わ)き出(い)づ。けうがりて、方二、三尺深さ一尺余ばかり掘りたれば」
[訳] そこから水が湧き出した。珍しいことと思って、二、三尺四方、深さ一尺ほど掘ったところ。
②
風変わりで興味深く感じる。興がる。
出典義経記 六
「けうがる風情(ふぜい)にて通らんとする者あり」
[訳] 風変わりで興味深く感じるようすで通ろうとする者がいた。◆「がる」は接尾語。
参考
室町時代、「きょうがる」と発音され、「興がる」と混同して用いられるようになった。
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