学研全訳古語辞典 |
ける
過去の助動詞「けり」の連体形。
出典徒然草 一〇
「縄をはられたりけるを」
[訳] 縄をお張りになっていたのを。
ける 【蹴る】
活用{け/け/ける/ける/けれ/けよ}
(足で)蹴る。
出典落窪物語 四
「かの典薬の助はけられたりしを病にて死にけり」
[訳] あの典薬の助は、(以前家来たちに)蹴られたのが原因で、病気となって死んでしまった。
注意
「蹴る」は現代語では五段活用だが、古語では下一段に活用し、下一段活用の語はこの「蹴る」一語だけ。下一段活用は語幹と語尾の区別がない。
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