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険しの意味

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けは・し 【険し】

形容詞シク活用

活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}


(山・坂などが)険しい。険阻(けんそ)である。


(風・波などが)激しい。荒々しい。


出典源氏物語 総角


「夜の、気色(けしき)いとどけはしき風の音に」


[訳] 夜になって、あたりのようすはよりいっそう激しい風の音がする中で。


てごわい。きびしい。


あわただしい。せわしい。



けわし 【険し】

⇒けはし



さが・し 【険し・嶮し】

形容詞シク活用

活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}


(山などが)険(けわ)しい。


出典宇津保物語 俊蔭


「いただき天につきてさがしき山はるかに見ゆ」


[訳] 頂上は天につくほどで険しい山がはるかに見える。


危ない。危険である。


出典源氏物語 夕顔


「この葛城(かづらき)の神こそ、さがしうしおきたれ」


[訳] この葛城の神が(打ち橋を)危なくこしらえておいたものだ。◇「さがしう」はウ音便。








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