学研全訳古語辞典 |
かぎろひ-の 【陽炎の】
分類枕詞
①
「陽炎(かぎろひ)
②
」は春によく見られるところから「春」にかかる。
出典万葉集 一〇四七
「かぎろひの春にしなれば」
[訳] 春になると。②「陽炎(かぎろひ)②」が燃えるように心が燃えるの意で、「心燃ゆ」にかかる。
出典万葉集 一八〇四
「かぎろひの心燃えつつ」
[訳] 心は燃えて。
かげろふ-の 【陽炎の】
分類枕詞
陽炎がほのかにゆらめくようすから「ほのかに」「ほのめく」「あるかなきか」などにかかる。
出典拾遺集 恋二
「夢よりもはかなきものはかげろふのほのかに見てし影にぞありける」
[訳] 夢よりもはかないものは、かすかに見えたあの人の姿だったなあ。
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