学研全訳古語辞典 |
あや-な・し 【文無し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
道理・理屈に合わない。理由がわからない。
出典古今集 春上
「春の夜の闇(やみ)はあやなし梅の花色こそ見えね香(か)やは隠るる」
[訳] ⇒はるのよのやみはあやなし…。
②
つまらない。無意味である。取るに足りない。
出典源氏物語 明石
「などて、あやなきすさび事につけても、さ思はれ奉りけむ」
[訳] どうして、つまらない慰みごとにつけても、そのように(浮気者として)思われ申したのだろうか。
文無しのページへのリンク |