学研全訳古語辞典 |
は・る 【晴る・霽る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
晴れる。
②
憂いや悩みが解消する。心がはればれとする。
出典源氏物語 賢木
「ましてはるる世なき、中宮の御心のうちなり」
[訳] それ以上に憂いが解ける間もない、中宮のお心のうちである。
③
広々とする。
出典源氏物語 末摘花
「額(ひたひ)つきこよなうはれたるに」
[訳] 額のようすはこの上もなく広々としている上に。
④
広く開ける。見晴らしがきく。
出典方丈記
「谷しげけれど、西はれたり」
[訳] 谷は草木が茂っているが、西の方は見晴らしがきいている。
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