学研全訳古語辞典 |
はる・く 【晴るく】
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
①
晴れさせる。晴らす。
出典源氏物語 桐壺
「くれまどふ心の闇(やみ)も、たへがたき片はしをだにはるくばかりに聞こえまほしう侍(はべ)るを」
[訳] (亡き娘を思って)途方に暮れる(親の)心の乱れも、堪えがたく悲しい(が、その)一端だけでも晴らせるほどにお話し申し上げとうございますので。
②
払いのける。取り除く。掃除する。
出典源氏物語 総角
「岩隠れにも積もれる紅葉の朽ち葉、少しはるけ」
[訳] 岩に隠れるようにして積もっている紅葉の朽ち葉を少し払いのけ。
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