学研全訳古語辞典 |
は・ゆ 【映ゆ・栄ゆ】
活用{え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ}
①
他のものと調和して、いっそう鮮やかに見える。引き立って見える。
出典枕草子 十二月二十四日、宮の御仏名の
「濃き衣(きぬ)のいと鮮やかなる、つやなど月にはえて」
[訳] 濃い色の衣服でたいそうくっきりとしたのが、光沢など月に引き立って見えて。
②
いっそう盛んになる。つのる。
出典源氏物語 常夏
「厭(いと)ふにはゆるにや」
[訳] 嫌われるほど、(思いが)つのるのだろうか。
さか・ゆ 【栄ゆ】
活用{え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ}
①
繁栄する。栄える。
出典万葉集 九九六
「天地(あめつち)のさかゆる時に」
[訳] 天も地も繁栄しているこの時代に。
②
繁茂する。咲き乱れる。
出典万葉集 四二四一
「梅の花さかえてあり待て帰り来るまで」
[訳] 梅の花よ、このまま咲き乱れて待っていよ。(私が)帰って来るまで。
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