学研全訳古語辞典 |
つま-づま 【端端】
物事のはしばし。
出典徒然草 七三
「つまづま合はせて語る虚言(そらごと)は」
[訳] 物事のはしばしを合わせて語るうそは。
はし-ばし 【端端】
①
(物事の)あちこちの端。ことの一端。
出典源氏物語 椎本
「おぼさるらむはしばしをも、明(あき)らめ聞こえまほしくなむ」
[訳] お思いになっているようなことの一端でも、晴れ晴れとさせ申し上げたいと(存じます)。
②
とるに足りないもの。つまらないもの。
そば-そば 【側側・端端】
はしばし。ところどころ。
出典枕草子 野分のまたの日こそ
「袴(はかま)のそばそばより見ゆるに」
[訳] (髪の先が)袴のはしばしからのぞいて見えるが。
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