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いろみえでの意味

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学研全訳古語辞典

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いろみえで…

分類和歌


「色見えでうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける」


出典古今集 恋五・小野小町(をののこまち)


[訳] (草木の花であるならば、色あせてゆくようすが目で確かめられるのに)色に見えないで移り変わるものは、人の心という花であったことだ。


鑑賞

普通の花は色あせてゆくようすを目で確かめることができるのに、人の心に咲く恋の花はそうと知らないうちに移ろってゆくものだと、相手の男の不実を嘆いた歌。非常に知性的でありながら、豊かな叙情性が感じられる。「世の中」は「男女の仲」を意味している。「ぞありける」は係り結びによる強めの用法で、「ぞ」の結びの「ける」は、詠嘆の助動詞「けり」の連体形。








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