学研全訳古語辞典 |
らう-がは・し 【乱がはし】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
ごたごたしている。乱雑だ。
出典源氏物語 夕顔
「らうがはしき大路(おほぢ)に立ちおはしまして」
[訳] ごたごたしている大通りに立っていらっしゃって。
②
騒々しい。やかましい。
出典徒然草 五六
「みな同じく笑ひののしる、いとらうがはし」
[訳] みな同じように笑いわめき立てるのは、とても騒々しい。
③
無作法だ。だらしがない。
出典源氏物語 横笛
「食ひかなぐりなどし給(たま)へば『あならうがはしや』」
[訳] (たけのこを)食いかじったりなどなさるので「あれ、無作法だよ」(とお笑いになる)。
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