学研全訳古語辞典 |
へい-ぐゎい・なり 【平懐なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
無礼だ。無遠慮だ。
出典道成寺現在 浄瑠
「これまでへいぐゎいに申せし段、まっぴら御免」
[訳] これまで無礼に申し上げたこと、ひらにお許しください。
②
和歌・連歌(れんが)・俳諧(はいかい)で、発想や表現がありふれていて、つまらない。
出典六百番歌合 冬
「右の歌、『冬さむみ』こそへいぐゎいに侍(はべ)るめれ」
[訳] 右の歌は「冬さむみ」の表現がありふれてつまらないようでございます。◆「へいくゎいなり」とも。
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