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とての意味

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学研全訳古語辞典

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と-て

格助詞

《接続》体言や体言に準ずる語、引用句などに付く。


〔引用〕…と言って。…と思って。


出典竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち


「『子となり給(たま)ふべき人なめり』とて、手にうち入れて家へ持ちて来(き)ぬ」


[訳] 「(あなたは私の)子供とおなりになるはずの方であるようだ」と言って、手のひらにひょいと入れて家へ持ってきた。


〔動機・目的〕…と思って。…して。…ということで。


出典土佐日記 一二・二一


「男もすなる日記(にき)といふものを、女もしてみむとてするなり」


[訳] 男も書くという日記というものを、女(である私)も書いてみようと思って書くのである。


〔事物の名を示す〕…という名で。…といって。


出典徒然草 六〇


「真乗院に、盛親僧都(じやうしんそうづ)とて、やんごとなき智者ありけり」


[訳] 真乗院に、盛親僧都という名で、並々でない高徳の僧がいた。


〔原因・理由〕…だからといって。▽下に打消や反語の表現を伴って、逆接の関係で下に続く。


出典拾遺集 雑春


「東風(こち)吹かば匂(にほ)ひおこせよ梅の花主(あるじ)なしとて春を忘るな」


[訳] ⇒こちふかば…。


参考

格助詞「と」に接続助詞「て」が付いて一語化したもの。








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