学研全訳古語辞典 |
と-して
分類連語
①
〔下に多く打消の語を伴って〕(例外なく)…も。…だって。
出典今昔物語集 六・三
「一人として信ずる者なし」
[訳] 一人も信じる者はいない。
②
…という身分(資格)で。…として。
出典徒然草 二一四
「大臣として家に蓮(はちす)を植ゑて愛せし時の楽なり」
[訳] (想夫恋(そうふれん)は晋(しん)の王倹(おうけん)が)大臣という地位にあって、家に蓮を植えて愛玩(あいがん)した時の楽曲である。
なりたち
断定の助動詞「たり」の連用形「と」+接続助詞「して」
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