学研全訳古語辞典 |
いはむ-や 【況むや】
まして。なおさら。「いはんや」とも。
出典竹取物語 竜の頸の玉
「この玉たはやすくえ取らじを、いはむや竜(たつ)の頸(くび)の玉はいかが取らむ」
[訳] この玉はたやすくは取れはしないだろうに、まして竜の首の玉はどうして取れるだろうか、いや、とてもできない。
参考
(1)下に「…む」「…むや」「…をや」を伴ってそれと呼応するのがふつう。(2)動詞「いふ」の未然形に推量の助動詞「む」と反語の係助詞「や」が付いて一語化したもの。
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