学研全訳古語辞典 |
なみ 【波・浪】
①
波。
出典笈日記 俳諧
「清滝やなみに散り込む青松葉―芭蕉」
[訳] 清滝川の清冽(せいれつ)な流れ。その波の中へ松の青葉がはらはらと散り込んでいる。
②
波のように起伏が生じるものをたとえていう。
出典万葉集 一〇六八
「天(あめ)の海に雲のなみ立ち」
[訳] ⇒あめのうみに…。
③
年老いて皮膚にできたしわのたとえ。
出典古今集 仮名序
「或(ある)は年ごとに鏡のかげに見ゆる雪となみとを嘆き」
[訳] ある者は年ごとに鏡に映る姿に見える雪のような髪と波のようなしわとを嘆き。
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