学研全訳古語辞典 |
さい-もん 【祭文】
①
祭りのとき、神仏に告げる祭詞。
出典枕草子 ことばなめげなるもの
「宮のべのさいもん読む人」
[訳] 宮のべ(=陰暦正月・十二月の初午(はつうま)の日に行われる祭り)の祭文を読む人。
②
俗曲の一種。山伏が、錫杖(しやくじよう)や法螺貝(ほらがい)を伴奏に神仏の霊験などを語ったもの。これは、やがて門付(かどづ)け芸となって説経祭文(せつきようざいもん)と呼ばれるようになり、江戸時代に入ると三味線の伴奏で歌う歌祭文(うたざいもん)となり、心中・駈(か)け落ちなどの市井の事件を語って聞かせた。
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