学研全訳古語辞典 |
すく・む 【竦む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
体がこわばる。ちぢこまる。すくむ。
出典源氏物語 夕霧
「すくみたるやうにて物も思(おぼ)え給(たま)はず」
[訳] (御身体は)こわばっているようで意識もおありにならない。
②
かたくなである。
出典源氏物語 藤裏葉
「おとどの御掟(みおきて)、あまりにすくみて」
[訳] 大臣のご方針があまりにもかたくなであって。
③
柔軟性がなくなる。ごわごわする。
出典源氏物語 梅枝
「唐(から)の紙の、いとすくみたるに」
[訳] 中国渡来の紙で、たいそうごわごわしているのに。
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
ちぢこませる。ちぢめる。すくめる。
出典亭子院歌合
「口すくめて肩据ゑたるやうにつぶやけり」
[訳] 口をすぼめて肩をはったようにぶつぶつ言っている。
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