学研全訳古語辞典 |
粋
分類文芸
江戸時代後期、江戸町人に好まれた美的理念。嫌みのないさっぱりとした、いさぎよい気立て・容姿・言動などをいい、人情本・洒落(しやれ)本などに描かれている。正反対の理念・態度を「野暮(やぼ)」といい、軽べつされ、嫌われた。同趣・同類の概念に「粋(すい)」「通(つう)」がある。「意気」とも書く。
粋
分類文芸
江戸時代の美的理念の一つ。遊び心を持ち、義理・人情をわきまえてほどよく振る舞う、都会的な洗練された態度。もとは、江戸時代前期の上方(かみがた)の裕福な町人の理想の生き方で、浮世草子や浄瑠璃(じようるり)に多く描かれている。「粋(すい)」は、江戸時代後期に現れる「いき(粋)」や「通(つう)」にも通じ、これに対するものが「野暮(やぼ)」である。
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