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覘くの意味

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学研全訳古語辞典

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のぞ・く 【覗く・覘く】

他動詞カ行四段活用

活用{か/き/く/く/け/け}


すきまや物陰を通して見る。うかがい見る。


出典源氏物語 夕顔


「をかしき額(ひたひ)つきの透き影、あまた見えてのぞく」


[訳] 美しい額の形の(簾(すだれ)越しに透けて見える女の)姿が、たくさん見えて(こちらを)うかがい見る。


ちょっと立ち寄って、見る。のぞき見る。


出典源氏物語 花散里


「西面(にしおもて)には、わざとなく忍びやかにうち振る舞ひ給(たま)ひて、のぞき給へるも」


[訳] (花散里のいる)西側の部屋には、わざと(の訪問)でなく、目立たぬようになさって、ちょっと立ち寄ってごらんになっても。


見下ろす。のぞき込む。


出典源氏物語 手習


「川近き所にて、水をのぞき給(たま)ひて」


[訳] 川に近い所で、水を見下ろしなさって。








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