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覚えの意味

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学研全訳古語辞典

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おぼえ 【覚え】

名詞

評判。世評。▽世間からの思われ方。


出典枕草子 鳥は


「人をも、人げなう、世のおぼえあなづらはしうなりそめにたるを」


[訳] 人間でも、人並みでなく、世間の評判が軽く扱ってもかまわないように(悪く)なり始めた人のことを。


〔多く「御覚え」の形で〕寵愛(ちようあい)。目上の人からよく思われること。かわいがられること。


出典源氏物語 桐壺


「いとまばゆき、人の御おぼえなり」


[訳] とても見ていられないほどの(天皇の桐壺更衣(きりつぼのこうい)に対する)ご寵愛である。


感じ。感覚。


出典枕草子 宮にはじめてまゐりたるころ


「振りかくべき髪のおぼえさへあやしからむと思ふに」


[訳] 振りかけて隠すべき額髪(ひたいがみ)の感じまでも見苦しいだろうと思うと。


記憶。心あたり。思い当たること。


出典源氏物語 若紫


「扇を鳴らし給(たま)へば、おぼえなきここちすべかめれど」


[訳] (人を呼ぶのに)扇をお鳴らしになると、心あたりがない感じがしているに違いないようだが。


(腕前などの)自信。


出典宇治拾遺 二・一三


「おぼえある力、異人(ことひと)よりはすぐれ」


[訳] 自信のある力は、他人よりはまさっていて。








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