学研全訳古語辞典 |
なずむ 【泥む】
⇒なづむ
なづ・む 【泥む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
①
行き悩む。停滞する。
出典徒然草 一五〇
「天性その骨(こつ)なけれども、道になづまず」
[訳] 生まれつきのその道の奥義を習得する勘がなくても、その道に停滞せず。
②
悩み苦しむ。
出典源氏物語 横笛
「この君、なづみて、泣きむつかり、明かし給(たま)ひつ」
[訳] この若君は、悩み苦しんで、泣いてすねて、一夜をお明かしになった。
③
こだわる。気にする。
出典徒然草 一一五
「死を軽くして、少しもなづまざるかたの潔(いさぎよ)く覚えて」
[訳] 死を軽く思って、少しも気にしないところが思い切りがよく思われて。
泥むのページへのリンク |