学研全訳古語辞典 |
いさか・ふ 【諍ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
口論する。けんかする。
出典徒然草 一七五
「罵(の)りあひいさかひて」
[訳] ののしり合い、口論して。
あらが・ふ 【争ふ・諍ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
言い争う。反論する。否定する。
出典徒然草 七三
「わがため面目(めんぼく)あるやうに言はれぬる虚言(そらごと)は、人いたくあらがはず」
[訳] 自分のために名誉であるようなふうに言われたうそに対しては、(その)人自身はそんなには否定しない。
②
(かけごとなどで)張り合う。
出典枕草子 職の御曹司におはします頃、西の廂にて
「言ひ初(そ)めてむ事はとて、固うあらがひつ」
[訳] (一度)言い出したようなことは(取り消すまい)と思って、がんこに張り合った。
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