学研全訳古語辞典 |
ろん-・ず 【論ず】
活用{ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ}
①
議論する。論評する。
出典源氏物語 絵合
「この人々、とりどりにろんずるを」
[訳] この女房たちは、それぞれに(絵を)論評するのを。
②
言い争う。非難する。
出典徒然草 二〇九
「人の田をろんずる者、訴(うた)へに負けて」
[訳] 他人の田を(自分のものだと)言い争う者が、訴訟に負けて。
③
(道理などを)正しく解き明かす。
出典平家物語 一・鱸
「国を治め、道をろんじ、陰陽(いんやう)をやはらげをさむ」
[訳] (太政大臣というものは)国を治め道理を解き明かし、(天地の)陰陽を和合させて治める(ものである)。
論ずのページへのリンク |